もうすぐ夏。紫外線は強く、降り注いでいます。
紫外線は、ご存じのように、晴れの日だけではなく、曇りでも、雨の日でも降り注いでいます。
お肌の大敵、紫外線から守ってくれる日傘は、夏に絶対持つべきアイテムですね。
日傘は長い歴史がある
古代ギリシャには、すでに日傘はありました。
エジプトの身分の高い人は、強い陽射しをさえぎるために、奴隷にヤシの葉によって作られた傘を、持たせていました。
古代ローマでは、女性たちが、革で作られた日傘で陽射しを避けていたそうです。
日本では昔、「かさ」とは、柄がなく頭にかぶる「笠」をさしていました。
日本書記には百済から、日射をさける「日傘」が天皇に献上された、との記述があるそうです。
傘は、最初は「日傘」から始まりました。
英語の傘を意味する「アンブレラ」は、「影」を意味するラテン語「umbra」がイタリア語になり、「影をつくるもの」を意味します。
また、日本でもなじみのあるパラソルという言葉は、イタリア語で「太陽から守る」の意味の「parasole」で、日よけ用の傘をさします。
ヨーロッパで「傘」が、雨傘として使われるようになったのは、ずっと後の18世紀後半になってからだそうです。
日傘の表示「遮光率100%」と「遮蔽率99.99%」の違い
日傘は、買う時に見ると「遮蔽率」の表示がついているのがあります。
遮光率とは、直射日光をさえぎる割合のこと。
最近の日傘には、「遮蔽率100%」とか、「遮光率99.99%」のタグが付いたものがあって、
この差はどう違うのだろう、と思いませんか。
「日焼けを防ぐには遮蔽率100%のものでなければいけない」なんて、言ってる人もいます。
日傘メーカーの人の説明によれば、
◎ 日本工業規格(JIS)試験に基づき、遮光率が、99%以上の生地を使った日傘を『遮光傘』
◎ 遮光率が99.99%以上の生地を使った日傘を『1級遮光生地』
と、日本洋傘振興協議会が基準を設定しています。
それ以外の「遮光率100%」「完全遮光」などの表現については、なんの取り決めも、基準もないそうです。
さらに日傘メーカーの人によれば、日傘を作る際、裁断、縫製、刺繡を施すことによって、紫外線カットの効果は弱くなります。
実際、遮光率100%の傘と99.99%の日傘を使って、紫外線カット率を図ってみた結果、「遮光率99.99%」の日傘が、「遮光率100%」の性能を持っていたそうです。
つまり、きちんと作られた「遮光率99.99%傘」なら、十分効果があるということですね。
まどわされないようにしましょう。
日傘の特徴を見て選ぶ
日傘の生地が優れていても、日傘の作り方、使い方などで、紫外線防止効果が変わってきます。
☔ レースや刺繡などがあると、遮光効果が落ちてしまいます。
☔ 日傘の内側の色が明るいと、紫外線の乱反射が起きやすくなります。
内側の色が、乱反射した紫外線を吸収する「黒色」のものを選ぶといいでしょう。
☔ 日傘をさしても、建物の壁からの反射光や空気中の散乱光が降り注いでいます。
日傘をさして、日傘のはしと顔との距離が、30センチになるのがよいそうです。
一緒に歩く日傘だからこそ、よいものを選ぶ
どうでしたか。
日傘は、柄、デザイン、だけではなく、
遮光率や、生地の使い方、内側の色もチェックして、選びましょうね。
長傘のほうが、折りたたみのものより、遮光的にはよいそうです。
値段の安い日傘は、遮光効果のあるスプレーでコーテイングしていて、
使うたびに劣化し、遮光率が落ちてしまうそうです。
肌を守るためにも、ある程度の値段のものを買ったほうが良いそうですね。
紫外線が厳しい季節です。
快適な日傘をさして、街を闊歩しましょう♪
参照:The Ichi・傘の歴史探訪
Ojoie・意外と知らない日傘の歴史!
ウィキペディア
美白日傘・遮蔽率100%と1級遮光日傘の違いとは
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