温度も湿度も高くなって、うっとうしい季節になりました。
会う人、会う人との挨拶は、「暑くなりましたね」
いつも思うのですが、そう言うと、ますます”暑く”なります。
もっと暑い国では、言ってもしょうがないので、”暑い”って言わないです。
言葉って不思議で、声に出して言っていると、本当だと感じるようになるんですよね。
言霊(コトダマ)というと、わかりやすいかも。
だから、あまりネガティブなことは、口に出さないほうが楽なんです。
しかし、梅雨に入ると、さすがに”蒸し暑く”なり、言葉にしなくても、気分がうっとうしくなってきます。
「なんとか気分がスッキリする方法はないか~」
誰にも会わないで、どこにも行かないで、気分転換できるのは...
『音楽』はこころの清涼剤
「音楽」ですね。
梅雨に聞いてしっくりする音楽は、何だろう。
ピアノがいい。
「雨」がつく曲というと、ショパンの「雨だれ」が有名ですが、
湿気プラス「雨」だとウェットになってしまう。
ショパンなら、まず
Fnatazie Impromtu Op.66 『幻想即興曲』
こころの琴線にふれる、美しいメロディーラインは、あまりに有名ですが、梅雨のじっとりした中で聴くと、しっくりと合って、不思議に元気が出てきます。
この曲は、なんとショパンの生前には公表されませんでした。
友人に自分の死後、この楽譜を燃やしてほしいと頼んでいましたが、遺言にそむいて出版されたそうです。
現在、指揮者としても活躍しているアシュケナージの演奏は、宝石のようなクリアな音で、ショパンの旋律を楽しませてくれます。
ドビュッシー 「月の光」
この曲は、ヴェルレーヌの詩から着想を得て作曲した『ベルガマスク組曲』の第3曲で、
夏の「月の光」に照らされた、仮面舞踏会の貴族たちの、けだるい雰囲気が出ています。
この美しくも、ねっとりした感じが、梅雨の天気に合うのですね。
フジコヘミングの語りかけるような、情緒あふれる演奏は、情景が目に浮かぶようです。
ショパン ピアノ協奏曲第2番
演奏している辻井伸行は、生まれつき目が見えないにもかかわらず、お母さんの献身的なサポートと本人の努力によって、ピアノを習得。
アメリカのヴァン・クライバーン国際コンクールで優勝し、
世界的で活躍しているすばらしいピアニストです。
ショパンのピアノ協奏曲といえば、第1番が有名ですが、この2番も、ショパンならではの、美しく、やるせない旋律は、鳥肌が立つくらい感動的です。
時間がある時、聴いてくださいね。梅雨のうっとうしさが吹っ飛びますよ。
こうしてみると、湿度が高く、ジメジメしている時は、同じような、ちょっとウェットな、しっとりした音楽が、合うのですね。
音楽の他のジャンルではどうなのか、興味があります。
最後に、音楽ではないのですが、「自然の音」も、おすすめです。
自然音「波の音」
仕事や家事の「BGM」として、疲れた時のリラクゼーション音として、とてもいいんです。
波の音が、梅雨の蒸し暑さ、その他もろもろの、うっとうしさを消してくれますよ。
よい刺激を脳に与えると、セロトニン、ドーパミンなどの「幸せホルモン」が出てきて、こころが元気になってきます。
これからますます暑くなりますが、
素敵な音楽を聴いて、いやな気分を、ふっ飛ばしましょう♪
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