『ありがとう』という言葉はすごい
『ありがとう』という言葉を、言っていますか。
何かよいことをしてもらった時、お礼の言葉として使っていますね。
普通に使っている『ありがとう』という言葉、実はすごい言葉なのです。
『ありがとう』という言葉は、室町時代以前は、神・仏をたたえる言葉だったそうです。
語源は、有り難し(ありがたし)。
神や仏が「あり得ないこと」を起こしてくれたときに、賞賛する言葉として、
『ありがとう』『有り難し』『有り難い』と
神・仏に対して言っていた言葉だそうです。(東京堂書店・語源大辞典)
そんな歴史から、『ありがとう』という言葉は、神様に向かって『感謝』の言葉を言っているのと同じで、
言えば言うほど、神様からのご利益があるそうなんです。
本当かな、と思うかもしれませんが、これから述べる『感謝』の効能を知れば、理解できるかもしれません。
感謝の気持ちを持つためには
感謝の気持ちって、素直になれないとなかなか持てないもの。
自分のことばかり考えていると、周りからどんなに支えられているかが、見えなくなってしまうのです。
『感謝のこころ』は、生き物のなかで唯一、人間だけに与えられているものなんだそう。
よーく考えれば、この世に生きていくのに、自分一人では生きていけないし、
生きていること自体、感謝するべきものなのです。
なかなか気が付きにくいですが、そのことに気がつくだけで、感謝できますよね。
さらに、人間は、「喜ばれるとうれしい」という本能も与えられているそうです。
たしかに、自分がやったことを喜んでもらえれると、うれしいものです。
普通に生きていけることに感謝し、出来れば、人に喜ばれることをする。
こういう気持ちになると、神様からご利益がもらえそうですね。
感謝して生きると人生が楽になる
神社というのは、「お願いごと」をしに行くところではなく、
『感謝』をしに行くところ、
ということはよく知られていますね。
今の自分がいかに恵まれているかを、『感謝』しにいく場所なのです。
人生は修行の場である、という考えもありますが、つらい面ばかりを見て悲嘆にくれるより、
そのことから良い面を見出して感謝まで出来るようになれば、
神様に「ありがとう」と言えるようになり、この世を楽に生きられるというご利益を得られるそうなんです。
人に迷惑をかけていない、と言う人がいますが、生きているだけで、周りにたくさんの迷惑をかけているのです。
どんな人も、迷惑をかけながらしか生きられないので、自分を支えてくれる人、モノに感謝しながら生きていくことを、神様は喜ぶのです。
神様は、『ありがとう』は自分に対する賞賛の言葉だととらえるそうです。
神社に行って、感謝の言葉を言う理由がわかりますね。
人生は、幸福も不幸も存在しない
誰もが「幸せになりたい」と思います。
でも、『幸せ』は、万人に当てはまるものがなく、個人がどう感じるかなのですね。
わたしが、「幸せ」と思えば幸せに、
「不幸」と思えば、不幸になるのです。
神様は、『ありがとう』という言葉を聞くと、もともとは神様・仏様への感謝の言葉なので、喜ぶそうです。
小林正観さんは、味方になってもらえるだけでなく、応援までしてもらえる、とまで言っています。
神社で参拝する時はもちろん、日頃からいろいろなことに感謝をして、「ありがとう」をたくさん言っていると、言われた方もうれしいし、
いいことがありそうです。
『ありがとう』という言葉、どんどん言えそうですね♪
参照:小林正観・ありがとうの神様(ダイヤモンド社)
コメント