先日、2斤1,000円という高級食パンを買いました。
さすが、美味しかった。
小麦粉、生クリーム、砂糖、バター他、が入っているのですが、普通に売っている食パンとは、ひと味違っていました。
考えてみると、贅沢になったものです。
わたしが子供ののころ、母におつかいを頼まれて、よく食パンを買いにいきました。
近所のパン屋さんは、チョコレートパン、クリームパン、好きだった蒸しパンなど菓子パン、そして食パンを売っていました。
高級なパンなどなく、食パンは、バターとジャムをつけて食べるのが好きでした。
朝ごはんに、スープに食パンをちぎっていれて食べたのも思い出です。
高校生くらいになると、ダイエットするため、朝ご飯は、食パン1枚を何もつけずに食べていました。
あまりおいしくなかったけれど、ダイエットのため、と我慢。
高級食パンなら何もつけなくてもおいしいから、日本のパンは、進化したのものです。
食パンって、いつからあるのでしょうか。
もともとは、18世紀ごろにイギリスで、金型に入れて焼いた山型食パンの製造が始まったそうです。
日本にこのイギリスパンが伝来したのは、
1862年にイギリス人のロバート・クラーク氏が、横浜に「ヨコハマベーカリー」をという店を出してパンを作ったことから。
当時は、海軍や外国人向けに作られました。
そこで働いていた初代打木彦太郎氏が、ロバート氏の帰国にともない、店を引き継ぎ、「ヨコハマベーカリー宇千喜商店」を創業しました。
これが現在も横浜・元町で営業を続ける「ウチキパン」です。
当時は、日本人には、パンが売れなかったそうです。
第二次世界大戦後に、学校給食でパンを食べるようになってから普及しました。
イギリスパンというと、山型を思い浮かべますが、四角いパンが出来たのは、機械化されて大量のパンを焼くのに、焼き型にフタをすることでこういう食パンのカタチになったそうです。
『食パン』と言われるようになったのには諸説あり、
パン職人が「本食パン」と呼んでいたからとか、「主食用のパン」を略して名付けられたとか、
よくわかってないらしいです。
横浜発祥だったんですね。
わたしが子供のころ、横浜・元町に行くと必ず、パンを買ってきました。
『ポンパドウル』や『ドンク』でフランスパンを買ったのを覚えています。
元町で買ったパンは、ひと味もふた味も違っていました。
食パンは、そんな歴史があったのですね。
今では、日本が豊かになって、おいしいパンを売っているお店が増えました。
イギリスパンはもちろん、ヨーロッパの様々な国のパンが食べられます。
パン一つにも、先人たちの苦労がにじんでいるのですね。
明日は、『ヨコハマベーカリー』を思い浮かべながら、イギリスパンを食べようと思います♪
参照:ケトル・食パンの歴史
コメント