今日も気温が36度になり残暑は続く。
日中、スポーツ施設に出かける。
ゲートを入ったところ、わたしのクルマの横を、自転車に乗った若い男が走り抜けた。
なにげなく見ると、アロハ柄のショートパンツをはき、黒いランニング姿、
肌は真っ黒に日焼けしている。
健康的な夏の若者だ。
ここには、屋外プールがあるので、そこに遊びにきたか、それとも監視員のアルバイトかもしれない。
なんだか久しぶりに、日焼けした若者を見た。
この夏はコロナで海などレジャーに行けなくなり、日焼けする人は少ない。
今年の神奈川県の片瀬海岸の様子は様変わりし、海は透明感を取り戻し、海岸は、ゆったりとした時間が漂っていると、そこの住人が報告していた。
遠くから来る人のいない、例年と全く違った海水浴場。
その情景が目に浮かんだ。
日焼けした若者を見ない今年の夏。
やはり、異常だ。
新聞を見ると、『日本の子供「幸福度」最低レベル』というユニセフの38か国調査結果を伝えていた。
「精神的な幸福度」は、生活満足度と自殺率を指標化するそうだが、日本は37位だという。
「生活満足度(15歳)」だけ見ると、オランダが90%と最高、最下位は、トルコの53%、その中で日本は、62%しか生活に満足していない、という。
ショックではないか?
貧困家庭や虐待など受けている子供を除いて、こんなに豊かになった日本で、どうしてそうなるのか。
子供が満足感を感じていない責任は、大人、それも親にある、と考える。
親がまわりのいろいろなことに、不平不満、それも子供にも向けていれば、
子供が、幸せに感じることもないし、生活に満足を感じない。
わたしの母親はいつも不平不満を言っていて、子供には怒ってばかりだった。
だから、よくわかる。
いろんな家庭があるので、理由は様々だろうが、
言えることは、どんな境遇であれ、立派な大人が子供に愛情をそそいでいれば、子供は安心する。
日本の大人の物差しが、こんな調査結果につながっているのではないか、と考えさせられた。
外は秋の虫たちが賑やかに鳴いている。
今日もセミは、残り少ない夏にあせっているかのように、声をはりあげて鳴いていた。
ブドウの季節で、デラウェア、巨峰、シャインマスカット、が出てきたと思っていたら、次に幸水など梨や桃も店頭に現れた。
実りの秋。
季節はこんな時でも回っている。
生活の変化はすごいが、
色彩豊かな果物が、心身ともに疲れた私たちに、ほっとするひと時を与えてくれる。
季節とともに、ゆったりと過ごしたい♪
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