日本で一番有名なネコ、招き猫。
わたしの老眼鏡のケースには、招き猫がたくさんいます。
昨年メガネ屋さんで、ツルの調節を頼んで待っている間、目の前のショーケースに、かわいい招き猫のメガネケースを発見。
メガネのケースは足りているから、いらないか・・と思ったのですが、調節が終わって帰る時、つい招き猫に招かれて、買ってきました。
すると、この招き猫のケースを持っていると、人気なんです。
老眼鏡のケースに使っているので、お店で商品をよく見るために店員さんの前で取り出すと、「わー、かわいい招き猫」と声をかけられます。
1度や2度ではなく、いろんな場所でわたしのメガネケースが人気ものなのです。
わたしも、親切にされたり、感謝するような運の良いことが起こっています。
と、ご利益のある人気者のネコ『招き猫』のお話です。
招き猫の由来
招き猫の由来は、いくつもあるようですが、わたしが最初にに聞いた身近な説を紹介します。
豪徳寺での出来事
江戸時代、彦根藩の第二代藩主・井伊直孝が鷹狩りの帰りに、ある寺の前を通りかかった時、激しい雷雨が降り出した。
そばにあった1本の木の下で雨宿りをしていたら、寺の中から1匹の三毛猫が、手招きをしています。
招かれるままに寺へ入ったところ、雨宿りをしていた木に雷が落ちました。
命拾いをした井伊直孝は、三毛猫が助けてくれたお寺『豪徳寺』に感謝し、多くの寄進をしたということです。
寺は立派に改築されました。その後豪徳寺は、井伊家の菩提寺になったそうです。
豪徳寺の和尚は、この三毛猫が死ぬと、墓を建てて弔いました。
後世に境内に招猫堂が建てられ、
猫が片手をあげている姿の、『招福猫児(まねぎねこ)』が作られるようになったそうです。
豪徳寺の招き猫は、右手をあげて、小判を持っていません。小判がないのは、招き猫は機会を与えてくれるものだからだそうです。
( 曹洞宗豪徳寺 東京都世田谷区)
招き猫の右手 左手
招き猫は、
右手を挙げていれば、『お金』を招き
左手を挙げていれば、人(お客)を招く、と言われています。
小判をかかえている招き猫が登場したのは、昭和20年代後半からです。
それまでは、首に鈴をつけていただけでした。
招き猫の色にも、意味があるようです。
🐱 白猫は、福猫として幸運をあらわし、
🐱 黒猫は、邪気を払う魔除けのネコ、とされています。
今、形が楽しい招き猫がたくさんあります。
右手、左手を挙げている2匹の「ペア招き猫」や、九谷焼の招き猫などあって、置物としても人々に愛されているのがわかります。
猫は、昔からネズミをとってくれる動物として、かわいいペットとして、愛されてきました。
これからも、福を招く、愛らしい招き猫は、人の生活の中に溶け込んで、生き続けていくと思います。
メガネケースの招き猫さん、これからもよろしくね。
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