運動中や睡眠中につらいこむら返り
こむら返りになったことが、ありますか。
たいていの人は経験がありますね。
突然襲ってくる、けいれんとあの痛み、つらいです。
スポーツをしている最中や、睡眠中などに起こるこむら返り。
どうして起こるのか、予防策はあるのか、探っていきたいと思います。
原因がよくわからないこむら返り
こむら返りで多いのは、ふくろはぎが「つる」ケース。
昔、ふくらはぎのことを、こむら(腓)といったことからそう呼ばれています。
実は、こむら返りがおこるメカニズムはまだよくわかっていません。
足がつるのが、若い人の場合、サッカーなど足を激しく使う運動中に起こりやすく、筋肉疲労が原因と考えられます。
一方、中高年の場合、軽い運動で足がつったり、睡眠中につることが多くなっています。
その原因としては、加齢にともなう筋肉量の減少と、脱水症状、動脈硬化による血行不良、冷え、病気による神経障害など、さまざまは要因が重なりやすいためと考えられます。
こむら返りの原因としては
中高年によくある睡眠中のこむら返りの原因として、筋肉量の減少があげられます。
足の筋肉量が減少すると、下半身の血液の流れが低下し、足がつりやすくなります。
中高年になると、運動をしていなくても、普段の生活で筋肉疲労が蓄積、筋肉の働きがわるくなり、こむら返りが起こりやすくなるのです。
また足の血管に動脈硬化をおこしてると、血流量が低下して、こむら返りが起こる場合があります。
この他に、有力な要因と考えられるのが、『電解質異常』です。
電解質とは、カルシウム、マグネシウム、ナトリウムなど血液中のミネラルイオンのこと。
ミネラルは、筋肉や神経の働きを調整しているため、バランスがくずれると、筋肉の異常興奮(けいれん)が起こるのではないかと推測されます。
汗をかいたり、脱水症状になると、ミネラルのバランスがくずれます。
カルシウム、ナトリウムなどのミネラルが急速に消費され、筋肉疲労を起こして足がつると考えられています。
中高年の場合、軽い運動でも、汗をかいたり、疲労で予想以上のミネラルを失いやすく、
睡眠中も、コップ1~2杯汗をかくので、軽い脱水症状を起こして、足がつりやすくなるのです。
予防策は
こむら返りは、ほとんど治療の必要はありませんが、頻度が高い場合は、病気など隠れていないか、医療機関でチェックしましょう。
一過性のケースでは、生活の中で以下のことを心がけていけばよいでしょう。
👨 スポーツドリンクなどを飲む
汗をかくとミネラルが失われるので、まめにスポーツドリンクなどを飲んで、水分、ミネラルを補給しましょう。
睡眠中にこむら返りが起こりやすい人は、寝る前にも飲んでおくといいでしょう。
👨 食事などに気をくばる
ミネラルが不足しないように、カルシウム(乳製品、小魚など)、マグネシウム(大豆食品、海藻類など)、疲労回復を促すタウリン(カキ、イカ、タコなど)、
ビタミンB1(豚肉、うなぎなど)、クエン酸(レモン、梅干し、酢など)
が入っている食事をこころがけましょう。
👨 体を冷やさない
体が冷えると血流がわるくなり、こむら返りが起こりやすくなります。
体を冷やさないようにしましょう。
👨 サプリメントや漢方薬を試してみる
頻繁に起きる場合は、漢方薬なども試してみましょう。
漢方薬の芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)は、筋肉の収縮を抑える働きがあります。ただし病気の治療を受けている人は、医師に相談してくださいね。
👨 ストレッチをしたり筋力をつける
ふくろはぎを伸ばしたり、屈伸運動のストレッチや、筋力アップのために、スクワットやウォーキングをするのがおすすめです。ただし、疲れが残らない程度にしましょう。
👨 一日の終わりにふくろはぎのマッサージ
運動をした日はもちろん、しない日でも、一日の終わりにふくろはぎのマッサージなど、足のケアをしましょう。
こむら返りは、
筋肉疲労、筋肉量の減少、脱水症状、動脈硬化の血行不良、冷え、
など、いくつかの要因が合わさって起こります。
特に加齢によって、起こりやすくなるのもわかりました。
こむら返りはつらくていやなものです。
予防法を心がけて、快適な毎日を過ごしていきたいですね♪
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