ぬいぐるみは、子供の時は遊び相手、悲しい時の話し相手、
大人になってからも、微笑みや癒しを与えてくれます。
昔遊んだぬいぐるみが、ほこりをかぶって部屋の片隅に置かれていませんか。
子供が小さい時に遊んだぬいぐるみや、思い出のぬいぐるみ。
汚れてしまったぬいぐるみを、きれいにしてあげませんか。
世界最初のぬいぐるみ
世界で初めてぬいぐるみを販売したのは、ドイツの女性・マルガレーテ・シュタイフです。
彼女は、1847年、ドイツの小さい町で生まれました。
小児麻痺を患い、生涯車椅子でしたが、洋裁学校に通い手芸の才能を開花させます。
洋裁店を開き、店は繁盛し、1877年に女性や子供服の店「フェルト・メール・オーダーカンパニー」を設立します。
マルガレーテが作るフェルト製の洋服などが評判になり、人気の店になりました。
1980年の、ある冬の日、マルガレーテは、ファッション雑誌からヒントを得て、小さなぬいぐるみのゾウを作りました。
周りの人にプレゼントすると、大好評。
店の前には、ゾウのぬいぐるみを求めて行列ができ、マルガレーテのゾウは、5170個も売れたそうです。
その年に「シュタイフ社」を創業します。
マルガレーテとともに、事業を手伝っていた甥のリチャード・シュタイフが、1902年、腕と足を動かせる、毛足の長いモヘアを使った『くまのぬいぐるみ』を設計しました。
この『くまのぬいぐるみ』が、アメリカ人の目にとまり大量に注文、当時アメリカのルーズベルト大統領の晩餐会の、テーブルディスプレイに使われました。
そのため、シュタイフ社のくまのぬいぐるみが、大統領のニックネーム『テディ』にちなんで、『テディベア』と呼ばれるようになったそうです。
ぬいぐるみを洗濯するには
ぬいぐるみを洗濯する前にチェックしましょう。
🐻洗えるぬいぐるみかチェック
洗濯表示に『洗濯おけ』、『手洗い』マークがついているか、確認します。このマークがついていれば洗えます。
🐻色落ちするかチェック
洗剤をつけた布で、ぬいぐるみをこすって色が落ちないかチェックします。布に色がつくようなら、自宅では洗えません。
洗えないものとしては、
◎ウールや皮の生地
◎中綿がポリエステル以外のもの
◎パーツが接着剤で取り付けられているもの
◎アンティークのもの
◎機械が入っているもの
が、あります。
心配な場合は、ぬいぐるみのクリーニング店に相談してくださいね。
◇洗い方
洗う前にリボンやはずせるパーツがあれば、外しておきます。
セーターなどと同じように手洗いします。
1.皮脂で特に汚れているところがあれば、中性洗剤、または固形石鹼で部分洗いします。ブラシでやさしく洗います。
2.おしゃれ着用洗剤を使い、全体をやさしく押し洗いします。
3.20分ほどつけ置きします。
4.2回、押し洗いの要領ですすぎます。
(ふわふわに仕上げたい場合は、柔軟剤をすすぎの最後に使います。)
6.タオルで軽くふき、そのままタオルでくるんで、ぬいぐるみとぴったりのサイズのネットに入れます。
7.洗濯機に入れて、10秒~30秒脱水します。
8.脱水後は、手で、全体の形を整えて、洋服ブラシなどで毛並みを整えます。
9.洗濯ネットにいれ、風通しの良い所で、ネットをぶら下げて、陰干しします。
または、タオルの上に平干しします。
洗濯機でも、ぬいぐるみの洗濯表示に、洗濯おけ、手洗いマークがついていたら、「おしゃれ着コース」「手洗いコース」「ドライコース」で洗えます。
この場合も、ぬいぐるみに合ったネットに入れ、脱水は、タオルに包んで、30秒くらいの短時間にしましょう。
ぬいぐるみは、乾きにくいので、数日しっかり乾燥させます。
心配ならぬいぐるみ専門のクリーニング店へ
ぬいぐるみ専門のクリーニング店があります。
ていねいに扱ってくれて、宅急便で送ることが出来て便利です。
自分で洗うのが心配な場合は、こういうプロにお願いするのもいいと思います。
他にも、くたびれたり、破れてしまったぬいぐるみを、なおしてくれる「ぬいぐるみの病院」があります。
ぬいぐるみの傷み具合をチェック、入院中になおして、家まで送ってくれます。まるで人間のようにぬいぐるみを大事にケアしてくれます。
古い、汚れてしまったぬいぐるみを、きれいに洗濯すると、思い出とともに、新たなおつきあいが始まるような気がします。
わたしも、1ヶ月ほど前に、子供が小さい時に遊んでいたぬいぐるみを、うちで洗いました。
ぬいぐるみですが、喜んでいるようです。
これからも、ヨロシク♪
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