『マインドフルネス』という言葉を聞いたことがありますか。
呼吸と瞑想を通して、「自分の心の中を観察すること」により、自分をしばっていた考えや、悩み、心配ごと、不安などから解放され、
「心が穏やかでありながら、やるべき事に集中できる」状態を
マインドフルネスといいます。
マインドフルネスに取り組むと、ストレスに取り込まれずに、距離をおくことが出来て、ストレスの緩和に役立ちます。
物の見方が変わり、新しいことの創造や展開につながり、クリエーティブの能力が高くなります。
グーグルやフェイスブックなど、アメリカのIT企業が社員教育にマインドフルネスを導入したことからも、その効果がわかると思います。
マインドフルネスの瞑想は、ベースは『仏教の瞑想』ですが、
世界的に広まったのは、ベトナム人の禅僧ティ・ナット・ハン師が、欧米人に教えを伝道したことからはじまります。
その後マインドフルネスは、アメリカを中心に広まり、医療関係者をはじめとする一般の人達が、宗教の壁を超えて取り入れるようになりました。
脳科学でも効果が実証されている『マインドフルネス』。
あなたも、生活の中に取り入れて、快適な毎日を送りませんか。
マインドフルネスのメリット
マインドフルネスの呼吸法や瞑想法を取り入れることで、
◎ ストレスが軽減されます。
◎ 集中力が増して、仕事のパフォーマンスが上がります。
◎ 心が穏やかになり、人間関係が良くなります。
よいことばかりですね。
早速やってみましょう。
マインドフルネス瞑想のやり方
1.姿勢を整える
背筋をスッと伸ばしてください。
イスの場合は、イスに浅く腰かけます。
手は、太ももの上でも、お腹の前で重ねてもよいです。
2.目は軽く閉じるか、半眼(目を半開きにして、1メートルほど先に視線を落とし、ぼんやりと見る)にします
3.息を鼻からゆっくり(自分のペースで)吸います
その時、お腹が膨らんでくるのを、「膨らみ 膨らみ」と感じとります(腹式呼吸で行います)
言葉に出してもかまいません。
4.呼吸を吐きます
ゆっくり(吸う時より長めに)、お腹がへこんでいくのを感じながら、息を吐ききります。
自分の身体がしたいように、呼吸を続けていきましょう。
5.雑念が出た時には
呼吸をしながら、身体感覚に集中しようとすると、必ずと言っていいほど、雑念が出てきます。
雑念が浮かんだら、「何か考え始めた」と気づいて、「雑念 雑念」とこころの中で唱えて(ラベリング)、呼吸する身体感覚に注意を戻します。
また雑念がやってきても、同じように「雑念 雑念」と唱えて、河の流れのように流していきます。
これを繰り返すことによって、雑念が少しずつ減っていき、こころが穏やかになっていきます。
6.瞑想の時間
はじめは、3分くらいから取り組んでください。続けることが大切です。
慣れてくれば、10~20分くらいやりますが、継続するためには、最初の2,3か月は、3分間毎日するのがおすすめです。。
眠くなったら、瞑想ではなくなります。眠くならない時間にやるようにしましょう。
どこでも出来るストレス対策
わたし達は、「今ここ」にしかいません。
過去なんてどこにもないし、未来もどこにもありません。
「心ここにあらず」とは、思考や感情に巻き込まれた状態です。
不安を感じると不安に巻き込まれ、怒りが沸き上がると怒りに巻き込まれ、何か欲しくてたまらないと、欲に巻き込まれてしまいます。
周りは黒雲に囲まれ、何がなんだかわからない状態です。
マインドフルネス瞑想で、「今ここ」にいる訓練をしましょう。
雑念を「気づいて戻す 気づいて戻す」を繰りかえしていけば、雑念や感情は大きくならず、そのうち消えていきます。
瞑想の場所は、電車のなか、デスクワークや家事の合間、疲れを感じた時などに、どこでも行えます。
マインドフルネスは、現代人の『幸せの処方箋』。
是非、マインドフルネス瞑想をとりいれて、ステキな毎日を過ごしてくださいね♪
参照:別冊サンガジャパン3 マインドフルネス より
『マインドフルネスは幸せに気づく瞑想法』越川房子(インタビュー)
『マインドフルネスの実践と理論』熊野宏昭
『瞑想で集中力を鍛えれば、人生は楽になる』メンタリストDaiGo(インタビュー) 以上サンガジャパン
『マインドフルネスとは?呼吸法や瞑想法も解説』人見ルミ
マインドフルネスについての本
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