呼吸の心身への影響
日常生活で、深呼吸をすると、気持ちが落ち着きますね。
呼吸は、体の機能をコントロールする『自律神経』に、自分で働きかけることが出来る唯一のものだと知っていますか。
普段なにげなく呼吸をしてますが、
実は、呼吸は、わたし達の心身の状態と深い関係があるのです。
呼吸が浅いと、肺の一部しか酸素を届けることが出来ず、血液中の酸素が不足していきます。
副交感神経の代わりに交感神経ばかり働くようになり、ストレスを増幅させてしまうのです。
深いゆったりした呼吸法を身につければ、ストレスや不安を和らげ、リラックスすることが出来ます。
心身ともに快適に過ごせる、『呼吸法』を紹介していきますね。
腹式呼吸をマスターしよう
リラックスするために呼吸で重要なのは、腹式呼吸をすることです。
深呼吸で深く息を吸うだけより、腹式呼吸で呼吸をする方が、格段に効果があります。
腹式呼吸のやり方を覚えましょう。
☘ 立って身体の力を抜いたまま、おへその下5センチ[丹田(たんでん)と呼ぶ]に手をあて、
長くゆっくり息を吐きます。(手を当てているとわかりやすい。)
☘ 吐ききって下腹部がへこんだら、次に下腹部に空気を入れるイメージで息を吸っていきます。
☘ めいいっぱい息をすいこんだら、3秒ほど息を止めて、再び息を吐いていきます。
これを、5~10分位、繰り返します。
マインドフルネスの呼吸法
マインドフルネスは、仏教の瞑想に着目して、欧米を中心に広まった瞑想法です。
マインドフルネスという、心穏やかでありながら、集中力が継続している状態、になるために、
腹式呼吸をして、心を穏やかにしていきます。
👩イスに座った場合
1.背筋を真っ直ぐ伸ばして、イスに浅く腰かけます。あごは、出ないよう軽く引きます。
2.目は、軽く閉じるか、半眼(目を薄く開けて斜め前を見る)にします。
3.鼻から息を、7秒位かけてゆっくり吸います。
その時、空気がお腹に入っていくのを感じながら、お腹を膨らませます。
4.そして、10秒位かけて、鼻からゆっくり息を吐ききります。この時も、呼吸に意識を向けます。
何回も繰り返します。
マインドフルネスの瞑想は、心を静かにさせ、スッキリさせる効果があります。
マインドフルネスの瞑想法については、別の機会に紹介しますね。
仏教の坐禅
坐禅は、インドから達磨大師が中国に伝え、その後、日本に伝わり、禅宗を中心に行われている修行法です。
修行法ですが、一般の人も心を静かに落ち着かせることが出来、人気があります。
坐禅は、座り方など細かい作法がありますが、ここでは、誰でも出来る呼吸のやり方を説明します。
1.背筋をまっ直ぐ伸ばす
2.目は半眼(あごを引き、目を薄く開けて斜め前を見る)
3.丹田(おへその下5センチのところ)を意識して、まず、息を吐く。
4.次に丹田に空気を入れるように、鼻で息を吸う。
呼吸に意識を向ける。一つ、二つと数えながらやると呼吸に意識がいきやすい。
それを繰り返す。
腹式呼吸は、心身を整えるためには欠かせない呼吸法。
一度身につければ、いつでもどこでも行えます。
今日から練習して、心身ともにさわやかになりましょう♪
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